IHクッキングヒーター
IHクッキングヒーターはなぜ加熱ができるのでしょうか。
見た感じの印象として、不思議に感じますね。
「IH」とは、Induction Heating(誘導加熱)の略称で、「電磁誘導加熱」という意味です。
IHクッキングヒーターの他にもIH炊飯器やIHポットなどがあります。
不思議に感じるのはIHクッキングヒーター自身が発熱している訳ではない、という点です。
鍋やフライパンを置いたときにはじめて、それらが熱を発するという点です。
鍋が置いてなければ、発熱はおこらずプレートが熱くなることはない。
まるで魔法か手品ですね。
でも、これには次のような科学的なしくみがあったのです。
コイルの中に磁石を出し入れすると、コイルに電流が流れます。
この現象は「ファラデーの電磁誘導の法則」と呼ばれる有名な法則です。
IHクッキングヒーターは、プレートの内部に磁力を発生するためのコイルが配置されており、コイルに電流を流して磁力線を発生させるしくみになっています。
その磁力線が鍋底を通過する際に電磁誘導が起こり、渦電流が鍋に流れます。
このとき、鍋の電気抵抗により鍋そのものが発熱するというしくみなのです。
電球に電流を流すと、光とともに熱を発生するのと同じ現象といえばわかりやすいですね。
IHクッキングヒーターのメリット
☆安全
炎や赤熱部がないので立ち消えの心配はありません。
もちろん不完全燃焼や酸欠もありません。
火を使わないからこそ、万一の安全機能が充実しています。
☆清潔
吹きこぼれてもサッと拭き取るだけ。いつでも清潔です。
プレート面は、凹凸のないため、サッと拭き取るだけで、手入れも簡単。
炎がないので鍋底のススやガスの燃焼による空気の汚れもありません。
簡単な掃除でキレイに保てます。
☆高火力
鍋そのものをヒーターのように発熱させるIHだから、ガスの炎のように鍋の横からはみ出すことはなく、高い熱効率で無駄なく高火力です。
トロ火から強火まで、火力調節が正確に、簡単に行えます。
炒め物はシャキッと美味しく、パスタはコシのある仕上がりになります。
例えば200V、2kWのIHクッキングヒーターは
ガスコンロのハイカロリー大バーナー(4,000kcal/h 、4.65kW)に相当する火力です。
強火で一気に仕上げる中華料理や厚いステーキもおいしく調理できます。
☆経済的
同量のお湯を沸かす、という同じ条件で電気代とガス代を比較してみました。
IHクッキングヒーター 2円40銭 (3分8秒)
都市ガス 3円60銭 (3分40秒)
このようにIHクッキングヒーターのほうが早くお湯が沸き、
その結果、電気代のほうが安いです。
とても経済的ですね。
さらに、その電気代すら、自宅の太陽光発電でまかなえるのです。
IHクッキングヒーターのしくみ
IHとは電磁誘導加熱(Induction Heating)のこと。磁力線の働きで、鍋自体をヒーターのように発熱させます。
うずまき状のコイルから発生する磁力線によって上に置かれた鉄鍋の底に
うず電流を生じさせます。
鉄は電気抵抗があるため、流れる電流が熱に変わり鍋の底板が熱くなります。
IHクッキングヒーター(電磁調理器)で使えるのは、鉄鍋、鉄ホーロー鍋、ステンレス鍋、鉄フライパンなどです。
アルミ鍋が使えないのは、抵抗が少ないので電流は通っても充分な発熱が得られないからです。
電子レンジのしくみとよく混同されて誤解されています。
電子レンジは、1秒間に24億回以上も振動する電波が食品の分子を振動させ、
摩擦熱を生じさせるのです。

